2016年5月20日金曜日

デジタル一眼レフカメラ初心者のためのセンサーサイズのお話

デジタルカメラを買おうと思われた方は次の言葉を一度は耳にされたかと思います。
 ・フルサイズ
 ・APS-C
 ・マイクロフォーサーズ

今回はカメラを選ぶ際に選択することになる、デジタルカメラのセンサーサイズのお話です。


写ルンですなんかのフィルムカメラが主流だった今は昔、フィルムの「サイズ」気にしたことがあるでしょうか。
おそらく、フィルムを買う際にフィルムのサイズを気にしたことはないでしょう。
※蛇足ですがフィルムにも色々なサイズがあります。

これが現在主流のデジタルカメラになるとカメラを購入する際にフィルムのサイズ=センサーサイズを選ぶことになります。

せっかく買うカメラならセンサーサイズごとのメリットデメリットを知った上でお気に入りの一台を選びたいですよね。

それではそれぞれのフィルムサイズについてご説明いたします。

フルサイズ

センサーサイズの基準となる規格となります。
なぜ基準となるのか…それはフィルムと同じサイズのセンサーが搭載されているからです。

フィルム時代から写真を撮られている方はこのサイズが一番身近なサイズとなるため、デジタルカメラのレンズの焦点距離・画角を表現する際に"35mm版換算とこのサイズで表現されます。
主にニコン、キヤノン、ペンタックス等のメーカーの主力機(プロ機)に採用されているセンサーサイズです。

<メリット>
 ・センサーサイズが大きいため描写に余裕がある。
 ・高感度撮影(暗いところでの撮影)に強い
 ・高級モデルが多くボディの剛性や耐久性が高いモデルが多い

<デメリット>
 ・比較するとカメラやレンズのサイズが大きくなってしまう
 ・カメラやレンズの価格が高くなってしまう
 ・基本的にフルサイズ専用のレンズしか使えない





APS-C

Advanced photo systemのC型という意味です。
フルサイズ(35mm)の次のフィルム用国際規格として展開されましたが、一般的にはイマイチ普及しなかったフィルムサイズと思っています。
デジタルカメラではフルサイズと同等に標準的な規格となっており、APS-Cとほぼ同サイズのセンサーがエントリー〜ミドルクラス(一部プロ用モデルも)に採用されています。

<メリット>
 ・フルサイズと比較してボディやレンズを小型軽量にできる。
 ・センサーサイズの仕様上、望遠撮影に強い(遠くを写せる)焦点距離約1.5倍
 ・フルサイズ用のレンズも使用できる
 ・オートフォーカスエリアが比較的広い
 ・安価なモデルが多く、初心者でも手が出しやすい

<デメリット>
 ・一般的にフルサイズと比較して画質や高感度撮影能力が落ちるとされる
 ・50mmのレンズを50mmとして使えない。
 ・フルサイズとしてボケの表現が弱くなってしまう。
  ※ボケ表現については別記事で補足します。




マイクロフォーサーズ

オリンパスとパナソニックが共同で策定したデジタルカメラ用の規格です。少し前まではミラーレスカメラと言えばこの規格でした。
昔はカメラの仕様上「オートフォーカスが遅い」「高感度撮影時のノイズが酷い」「画質がイマイチ」などあまり良いイメージがありませんでした・・・が!
最近ではパナソニックの4K動画撮影+4Kフォトや、オリンパスのOM-Dシリーズで、写りもよくオートフォーカスも早くなってき動画も写真もとなるとこの規格の強みがあるのかなと感じています。
世界ネコ歩きでおなじみの岩合光昭氏もこの規格で作品を撮影されています。

<メリット>
 ・ASP-Cと比較してもさらにボディ・レンズが小型軽量
 ・APS-C以上に望遠撮影に強い(遠くを写せる)焦点距離2倍
 ・オートフォーカスエリアが広くできる
 ・安価なモデルも多く、初心者でも手が出しやすい

<デメリット>
 ・一般的にASP-Cと比較して画質が落ちるとされる。
 ・50mmのレンズを50mmとして使えない
 ・ASP-C以上にボケ表現が弱くなってしまう。




その他にも中判カメラや1インチセンサーなどありますが、発売されているメーカーもそれぞれ1社なのでここでは割愛します。

センサーの種類は大まかにこの3種類です。
カメラ選びはセンサーだけでなく、それぞれのボディが持っている機能やレンズのラインナップと、まだまだ悩むところはあります。

このブログがこれからカメラを買われる方の参考になれば嬉しいです。

まだまだ説明不足なところが多々ありますので、追記や補足記事を書いていきます。


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