あ、どうもimuwoです。お久しぶりの投稿です。
今回はマクロレンズのお話です。
マクロ撮影って携帯でも付いていますけど、よく勘違いされているのが「とにかく近寄って撮影できる」ではないでしょうか。
確かに携帯やコンパクトデジタルカメラの場合、近寄って撮影(クローズアップ撮影とか言いますけど)するときにチューリップマークが出てきてマクロ撮影になるのでそんな印象になるんじゃないかなぁと勝手に思っています。
今回はレンズ交換式カメラのマクロレンズについての説明です。
マクロレンズでの作例ってやっぱり花や虫なんかのズームアップが多いですよね。
こんな感じで。
だけど、それ以外にも普通にポートレートなんかにも使える普通のレンズなんです。
こんな感じに。
じゃあ、結局マクロレンズってなんなのさっていうと、"最大撮影倍率が大きなレンズ"です。
最大撮影倍率っていうのは、カメラのセンサーに対して撮影対象がどれくらいの比率で写すことができるのかってことです。
最大って所がミソで、それよりも小さく写すことももちろん可能なので色々な撮影にも普通に使うことができるんです。
これがマクロレンズだと1:1で撮影可能ということになります。
何言ってんだこいつ?ってなりますよね。
ということで、今回は実際にマクロレンズとそうでないレンズを使用して比較してみました。
今回使用したの機材は、
カメラ:Nikon フルサイズ機
レンズ:マクロ…
TAMRON SP 90mm F/2.8 Di MACRO 1:1 VC USD (Model F004)
:非マクロ…
TAMRON SP AF28-75mm F/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO
あれ非マクロにもMACROって書いてるよ!?と思いますよね。
カタログでは90mm F/2.8は最大撮影倍率が 1:1(=1倍)ですが、28-75 F/2.8は最大撮影倍率が75mm撮影時で1:3.9(=約0.25倍)となっています。
0.25倍程度のレンズを一般にクォーターマクロとか呼んでいます。これは標準レンズに比べるとそこそこの撮影倍率なのでこれもマクロ扱いしているわけですね。
ややこしいですねぇ。
とはいえ1倍と0.25倍ではかなりの違いになりますので、実際の倍率の違いをご覧ください。
6mm罫のノートをそれぞれのレンズで最大に近寄って撮影した結果になります。
左側が75mmのクォーターマクロで撮影。
右側が90mmのマクロレンズで撮影したものです。
明らかに右側のほうがおおきく写されていますね。
フルサイズカメラのセンサーサイズは縦が24mmですので、
6mm × 4line = 24mm で撮影できているのがわかります。
これがマクロレンズの最大撮影倍率が1:1ということですね。
センサーに映る像 : 被写体 = 1:1
つまり24mmの撮影対象この場合ノートの6mm線が4本そのままセンサーに写っています。
フルサイズセンサーは[ 36mm x 24mm ]ですので、罫線を今度は縦方向に撮影すると、
36mm / 6mm = 6line 分の罫線がうつるはずですね。
ということで、撮影したものがこちら。
6本分がちゃんと写っていますね。
もちろんトリミング等の手は加えていません。
これで、マクロレンズ(最大撮影倍率1)がお分かりいただけたでしょうか。
ちなみに、センサーサイズが変わるともちろん移せる範囲もかわります。
みなさんもマクロレンズでミクロの世界を楽しんではいかがでしょうか〜。
ではではっ。