2016年6月19日日曜日

ハートで感じるセンサーサイズ! センサーサイズとか焦点距離とかわかりにくいので、実際に写真を撮ってみて比較したお話

今回のお話はカメラとそのレンズのお話です。
焦点距離やセンサーサイズの関係について説明していきます。

ほてっぷブログ : センサーサイズと焦点距離の関係

センサーサイズでレンズの焦点距離が変わるというのは前回書いた通りですが、じゃあ本当にどんな感じで変わるんだよっていうのを実際に撮影した例を見ていただいて、どんなもんかというのを感じていただければ幸いです。

ということで今回の撮影に使用したのはこんなレンズです。
・Tamron 28-75mm f/2.8
・Nikon   50mm f/1.8

ボディはFXフォーマット(フルサイズ35mm)のセンサーサイズです。
ニコンのFXフォーマットのデジタルカメラは擬似的にDXフォーマットに切り替えることができるクロップ撮影に対応しています。
つまりDXフォーマットのカメラで撮った時と同じような感じで撮ったんだと思ってください。(レンズの焦点距離が1.5倍)


例1
左:Tamron 50mmにセットFXフォーマットで撮影
右:Nikon50mmをFXフォーマットで撮影

そもそも画角が違うのはズームレンズと単焦点だからかなぁ・・・。
これを基準に例2をご覧ください。



例2
左:Tamron…75mmにセット でFXフォーマットで撮影
右:Nikon 50mm を1.5倍クロップ撮影 (換算75mm)



やっぱり元の画角が若干違うからあんまり参考にならないですね・・。
同じ焦点距離でも画角が違うのはレンズが違うから?わかる人教えてください。
まぁでも大体同じですよね!(ヤケクソ)
ちなみに右側の写真が50mmと表記されていますが、換算75mmで間違いありません。


ということで気を取り直して
例3
左:Tamron 50mmにセット FXフォーマットで撮影
右:Tamron 50mmにセットしてDXフォーマットで撮影 換算75mm

こんな感じで写る範囲がぐっと狭くまるでズームしたかのようになります。

ズームレンズにした時の圧縮効果(被写体同士の距離が近く感じる)も75mmのレンズと同等になります。しかしレンズ自体は50mmなので、背景のボケの感じは50mm相当になります。  書いてても思いますが、とてもややこしいですね;)

おまけ
ニコン1(CXフォーマット)で換算約50mmのレンズとフルサイズの50mmレンズで撮影した写真を比較した例


カメラボディが違うのでちょっとずれていますが、大体同じ画角で写っています。
CXフォーマット(1インチセンサー)は焦点距離を2.7倍すると35mm換算となります。
18.5 x 2.7 = 49.95mmとなります。
この例では左側の写真が背景にもピントが合っているのがわかるかと思います。
換算ではほぼ同じ50mmの焦点距離ですが、左側の写真のレンズはCXフォーマットで、18.5mmと非常に短くなっているので、背景がぼけにくくなっています。

焦点距離は長い方がぼけやすく、短いとボケにくいというのがお分かりいただけますね。

以前の記事:
ほてっぷブログ : センサーサイズと焦点距離の関係

ということで、今回はここまで。
でわでわっ


2016年6月14日火曜日

私的にWWDC 2016のまとめをみて気になった情報のまとめ

今日はカメラの話ではなく、Apple関係のお話です。

まずは一番期待しているWatchOSから

Apple Watch - watchOS Preview - Apple


一番嬉しい情報はこれです。
・Apple Watchのアプリの起動が最高で7倍に。

正直Apple Watchのアプリはほとんど使っていません。
なぜなら起動が遅いから。

純正のタイマーアプリですら、立ち上がるのに10秒〜20秒前後かかります。(私のが異常なわけじゃないですよね・・・?)
ほかにもサードパーティーのお天気アプリも立ち上がってから通信がはじまるので、情報を見るまでに本当に待たされる。
いまのApple WatchはiPhone3Gを思い出すほどののんびり屋さんです。

これが速くなってくれるだけでお昼のカップラーメンタイマーに大活躍できる予感です。

他にも手書き入力(英語/中国語)に対応するようですが、Apple Watchから定型文以外のメッセージを送ることはないので、まぁ日本語が対応してなくてもいいかな。


次にOS X ではなく macOS-sierra
山つながりですね。
macOS Preview - Apple

正直macOSではこれはっ!っていう機能追加の印象はありませんでした。
やっとSiriが対応したか〜という感じですかね。
日本語でどこまでサービスを提供してくれるのか楽しみです。日本語でも、ファイルなんかを口語調でさがしてくれるのかなぁ。
Spotlight検索も対応してなかったよなぁ。

あ!Apple Watchでスリープ解除は嬉しいです。はい。


iOS10 は機能盛りだくさんになりましたね。
気になった機能としては
・持ち上げてスリープ解除
 (iPhone6Sではホームボタンを触って押すだけで、スリープ解除&ロック解除一瞬ですけど)
・写真やビデオから自動的に動画を作成して音楽をつけてくれる機能
 GooglePhotosでいうアシスタント機能のようなものでしょうか。GooglePhotosで似たようなサービスを使用していますが、適当に撮った写真や動画がいい感じのスライドショーに自動まとめられるのは楽しくて気に入っています。
・iMessageの機能強化
 フォントが選べたりステッカー(スタンプ)を送信できたり、色々できるようになりますね。Lineと似たようなメッセージアプリになるんですかね。

TvOS。。。。いつかはApple TV欲しいですね。



以上、好き勝手に気になったところだけを抜粋してみました。
今年の秋が楽しみですね!

あれ、そういえば今回のWWDCでは新しいデバイスの紹介が無かったなぁ。 

ではではっ



2016年6月3日金曜日

レンズの焦点距離って何なのさ!焦点距離で表現方法が変わるお話

今日もまたレンズのお話をしたいと思います。

ほてっぷブログ : センサーサイズと焦点距離の関係
焦点距離はなにか〜なんかはこの辺も読んでもらえると嬉しいです。




それでは焦点距離で表現がどのように変わるのか紹介していきます。

レンズはおおまかに「広角」「標準」「望遠」の3種類に分類されます。
おそらくちゃんとした定義はないと思うのですが、一般的には下のような感じで分類されます。

広角:24mm以下
標準:50mm前後
望遠:70mm〜

この「mm」ってのがレンズの型番に書いてますので、わかんなーいって方は自分も持ってるレンズの焦点距離を確認してみてください。

この焦点距離の数字が大きくなればなるほど、遠くのものをクローズアップして写すことができます(望遠)。小さくなれば目の前の光景を広く写すことができます(広角)。

しかし、焦点距離で変わるのは遠くを写すかと単純にそれだけではありません。
写真としての遠近感も大きく変えることができるのです。

本日の実写モデルは赤い帽子の少年と緑色の恐竜?です。
だいたい同じサイズの2体というのがわかってもらえると思います。

この2体を前後にズラして並べ。
ズームレンズの広角端と望遠端で撮影してみます。

ちなみに今回撮影に使ったのはこんなカメラです。
カメラボディ:Nikon1 V2 (1インチセンサー)
   レンズ:1 Nikkor 10-30mm 3.5-5.6 VR
          35mm換算:27-81mm

広角端の10mm(換算27mm)で撮影したのがこちら。

緑の生物が大きく写り、赤い帽子の少年がまるで縮んだかのように写っています。
さらに2体の距離がかなり遠いような表現になっているのがお分かりいただけるでしょうか。

このように広角側で撮影すると、画面の遠近感(広がり)が強調されて撮影されます。
よくパースがつくといいます。パースをつけたい場合や消失点を表現したい場合は広角でレンズで撮影すると上手くいきます。


次に2体の配置はそのままで望遠端30mm(換算81mm)で撮影したのがこちら。


広角で撮影した時よりも2体の距離が縮まったように見えるのがわかるでしょうか。
実際には人形の配置は広角の時と同じです。

望遠側で撮影すると、このように距離がある場合でもまるで近くに並んでいるかのように2体の距離が「圧縮」されたようになります。
焦点距離が伸びれば伸びるほど、この効果は強まっていきます。
このようなのを望遠レンズの圧縮効果や引き寄せ効果なんていいます。


まとめ
レンズの広角と望遠での表現の違いは簡単に言うとこんな感じです。
広角:空間の広がりを大げさに表現することができる。
望遠:画面の距離感を圧縮して表現できる。

ちなみに標準レンズ(50mm前後)は人間が認識しているのに近い距離感にみえます。
なので、遠近感を誇張せずに写したい場合は標準レンズ(50mm前後)をお勧めします。

レンズ選びの際にパースをつけた表現をしたいから広角を使う、圧縮効果を狙いたいから望遠を使おうなんて考えられるようになれば表現の幅を広げることができるのかなと思います。

ズームレンズをもってるけど、今まで意識したことがなかった!という方は是非一度試してみることをお勧めします。

ではではっ