2016年6月3日金曜日

レンズの焦点距離って何なのさ!焦点距離で表現方法が変わるお話

今日もまたレンズのお話をしたいと思います。

ほてっぷブログ : センサーサイズと焦点距離の関係
焦点距離はなにか〜なんかはこの辺も読んでもらえると嬉しいです。




それでは焦点距離で表現がどのように変わるのか紹介していきます。

レンズはおおまかに「広角」「標準」「望遠」の3種類に分類されます。
おそらくちゃんとした定義はないと思うのですが、一般的には下のような感じで分類されます。

広角:24mm以下
標準:50mm前後
望遠:70mm〜

この「mm」ってのがレンズの型番に書いてますので、わかんなーいって方は自分も持ってるレンズの焦点距離を確認してみてください。

この焦点距離の数字が大きくなればなるほど、遠くのものをクローズアップして写すことができます(望遠)。小さくなれば目の前の光景を広く写すことができます(広角)。

しかし、焦点距離で変わるのは遠くを写すかと単純にそれだけではありません。
写真としての遠近感も大きく変えることができるのです。

本日の実写モデルは赤い帽子の少年と緑色の恐竜?です。
だいたい同じサイズの2体というのがわかってもらえると思います。

この2体を前後にズラして並べ。
ズームレンズの広角端と望遠端で撮影してみます。

ちなみに今回撮影に使ったのはこんなカメラです。
カメラボディ:Nikon1 V2 (1インチセンサー)
   レンズ:1 Nikkor 10-30mm 3.5-5.6 VR
          35mm換算:27-81mm

広角端の10mm(換算27mm)で撮影したのがこちら。

緑の生物が大きく写り、赤い帽子の少年がまるで縮んだかのように写っています。
さらに2体の距離がかなり遠いような表現になっているのがお分かりいただけるでしょうか。

このように広角側で撮影すると、画面の遠近感(広がり)が強調されて撮影されます。
よくパースがつくといいます。パースをつけたい場合や消失点を表現したい場合は広角でレンズで撮影すると上手くいきます。


次に2体の配置はそのままで望遠端30mm(換算81mm)で撮影したのがこちら。


広角で撮影した時よりも2体の距離が縮まったように見えるのがわかるでしょうか。
実際には人形の配置は広角の時と同じです。

望遠側で撮影すると、このように距離がある場合でもまるで近くに並んでいるかのように2体の距離が「圧縮」されたようになります。
焦点距離が伸びれば伸びるほど、この効果は強まっていきます。
このようなのを望遠レンズの圧縮効果や引き寄せ効果なんていいます。


まとめ
レンズの広角と望遠での表現の違いは簡単に言うとこんな感じです。
広角:空間の広がりを大げさに表現することができる。
望遠:画面の距離感を圧縮して表現できる。

ちなみに標準レンズ(50mm前後)は人間が認識しているのに近い距離感にみえます。
なので、遠近感を誇張せずに写したい場合は標準レンズ(50mm前後)をお勧めします。

レンズ選びの際にパースをつけた表現をしたいから広角を使う、圧縮効果を狙いたいから望遠を使おうなんて考えられるようになれば表現の幅を広げることができるのかなと思います。

ズームレンズをもってるけど、今まで意識したことがなかった!という方は是非一度試してみることをお勧めします。

ではではっ

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